レムすき
世間様は外出自粛命令などというものにより絶賛在宅勤務中の私、カラスと子供の声が外から鳴り響くだけの虚しい我が耳元を癒やすべく誤って入ってしまったAmazon Primeを物色していたところ、『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下リゼロと称する)が特典で全話見れることを知った。
私のコレに関する知識は上記のレムというメイド服の女性しかなかったのだが、せっかくの機会であったため視聴することとした。
この記事ではコレを最後まで見た感想やらを綴るだけなのでスクショとかは無い。
ネタバレになりそうなこともつらつら綴るため、嫌だという方は1回全話視聴してくるか、耐えてください。
まず私が25話の最後まで見た時の大まかな感想が以下の通りである。
Re:ゼロから始める異世界生活見終わりました。最後まで見た僕の感想です。 pic.twitter.com/V9W4MVzINP— のっく (@Nmdmn) 2020年4月28日
どうしてここに至ったかをこれからなるべく拙い文章で綴る。
◇作品概要
まずリゼロはどういった話かと言うと『「死に戻り」という魔女の力を持った主人公の「菜月昴(ナツキ・スバル)」が銀髪の少女「エミリア」の命を脅かす存在らから彼女を守ろうと奮闘する』というのが大筋である。
だいたいは1度目に彼女と行動を共にし何者かの手によってスバルが絶命、
2度目に別パターンを模索しあと数手というところで絶命、
3度目に攻略法を見出して解決する。
簡単に言えばライト層向けの『All you need is KILL』である。
あちらの作品は経験数を増やして徐々に主人公が強靭になっていくのだが、この作品は死に戻りをしても主人公は肉体的な努力はしない。いっときは少ししたが、大体は他者を頼る攻略法を取る。
俺TUEEE系の作品と異なるのは主人公が肉体的に強くなく、一貫して非力な点であろう。作中でも何も出来ない人間というレッテルを貼られている(というより自分でも言っている)。
そこが私は面白いと感じたのだが、途中死に戻りの力によって結果物事を解決していくことから自分を思い上がり、傲慢な態度を取ってしまうところは見ていて不快になる人間もいると思われる。現にAmazonのレビューでも主人公の人間性に不快感を覚えたというレビューも少なくない。
しかし、力のない人間が自分の働きかけで事態が好転したら浮足立つところはファンタジー系のアニメ作品ながら少しリアリティを感じる。恐らくこの作品を見るような私のような人間が同じ境遇になったら同じような卑しさを持つのではなかろうか。
根はいいのだが言動にキモヲタ的な点が見られたり、素直に伝えればいい場面で回りくどかったり誤解を招くような言い回しをして結果関係を悪化させるような場面もないことはない。また、最悪の結果を回避するために他者の力を頼ることが展開の主であるため、自らの手で最悪を回避することは25話目以外には全く無く、基本的に戦闘場面では囮だったり傍観者だったりしてしまう。
それを受け入れられない人にとっては見ていて辛いタイプの主人公ではある。
だが、そんな主人公を持って有り余るぐう聖が4話目から登場するロズワール邸のメイドであるレムだ。
初めこそは死に戻りにより発生する魔女の残り香によって敵対関係になってしまうのだが、スバルは死に戻りのさなかで彼女とほとんどを共に過ごし、その中で確かな信頼関係を彼女と育んでいく。やがてスバルがどのような悪態を取ってもレムはその全て受け入れてくれるようになるほどの間柄になるのだ。
正直ヒロインであるエミリアはスバルを最初に助けてくれた恩人であるということだけでスバルが勝手に陶酔しているだけであって視聴者からは生まれや心情が全くつかめないエミリアよりそれらや苦楽を共にしたレムや姉のラムの方が親身に感じることであろう。私はそう感じた。
だからこそこの記事の冒頭にある25話の最後まで見た時の感想が出てきた。どうしてだよと腹の底から言いたい。腑に落ちない。
25話の最後さえなければ大団円で後味スッキリハレ晴レユカイで良かったのだが、アレが良くも悪くも2期への期待感に結びついてしまうのが腹の立つところではある。
だいたいは1度目に彼女と行動を共にし何者かの手によってスバルが絶命、
2度目に別パターンを模索しあと数手というところで絶命、
3度目に攻略法を見出して解決する。
簡単に言えばライト層向けの『All you need is KILL』である。
あちらの作品は経験数を増やして徐々に主人公が強靭になっていくのだが、この作品は死に戻りをしても主人公は肉体的な努力はしない。いっときは少ししたが、大体は他者を頼る攻略法を取る。
俺TUEEE系の作品と異なるのは主人公が肉体的に強くなく、一貫して非力な点であろう。作中でも何も出来ない人間というレッテルを貼られている(というより自分でも言っている)。
そこが私は面白いと感じたのだが、途中死に戻りの力によって結果物事を解決していくことから自分を思い上がり、傲慢な態度を取ってしまうところは見ていて不快になる人間もいると思われる。現にAmazonのレビューでも主人公の人間性に不快感を覚えたというレビューも少なくない。
しかし、力のない人間が自分の働きかけで事態が好転したら浮足立つところはファンタジー系のアニメ作品ながら少しリアリティを感じる。恐らくこの作品を見るような私のような人間が同じ境遇になったら同じような卑しさを持つのではなかろうか。
◇キャラクター
先にも述べたように主人公は決して100%愉快痛快なキャラではない。根はいいのだが言動にキモヲタ的な点が見られたり、素直に伝えればいい場面で回りくどかったり誤解を招くような言い回しをして結果関係を悪化させるような場面もないことはない。また、最悪の結果を回避するために他者の力を頼ることが展開の主であるため、自らの手で最悪を回避することは25話目以外には全く無く、基本的に戦闘場面では囮だったり傍観者だったりしてしまう。
それを受け入れられない人にとっては見ていて辛いタイプの主人公ではある。
だが、そんな主人公を持って有り余るぐう聖が4話目から登場するロズワール邸のメイドであるレムだ。
初めこそは死に戻りにより発生する魔女の残り香によって敵対関係になってしまうのだが、スバルは死に戻りのさなかで彼女とほとんどを共に過ごし、その中で確かな信頼関係を彼女と育んでいく。やがてスバルがどのような悪態を取ってもレムはその全て受け入れてくれるようになるほどの間柄になるのだ。
正直ヒロインであるエミリアはスバルを最初に助けてくれた恩人であるということだけでスバルが勝手に陶酔しているだけであって視聴者からは生まれや心情が全くつかめないエミリアよりそれらや苦楽を共にしたレムや姉のラムの方が親身に感じることであろう。私はそう感じた。
だからこそこの記事の冒頭にある25話の最後まで見た時の感想が出てきた。どうしてだよと腹の底から言いたい。腑に落ちない。
◇不明瞭な点
私は作品の謎な部分は全部説明して欲しいタイプの人間である。なのでこの作品で分からなかった点を列挙する。ほとんど死に戻りに関する事柄だが。- 死に戻りの能力を与えているのは何者か?
- それでスバルを選んだ確かな理由はあるのか?
- セーブポイントが更新されるのは何かわけがあるのか?
- 魔女と思われる存在から「あなたは違う」と突っぱねられたペテルギウスとはなんだったのか?
- ベアトリスはそもそもどこの出の何者なのか?
- エルザは後にどうなったのか、そもそも送り込んだのは誰か?
- リンガの店主と親しくしているが、死に戻りによって迷子を助けたという事実はリセットされているのにどうしてスバルと親しいままなのか?
私の少ない頭での推察となるが、死に戻りに関してはエミリアに関係する魔女がスバルを手助けしているのは確かだろう。セーブポイントが更新されるのもエミリアの危機との分岐と思われる部分から始まるのでそこからのリスタートなのだろう。
だがなぜそもそも別世界のスバルを選んだのか。これがわからない。別作品だが『慎重勇者』ではちゃんと確固たる理由があったがこの作品はそれが不明瞭で全く明かされないまま終わる。2期で語られるといいのだが期待はできないか?
腸狩りのエルザもすでに忘れられていそう感があり、真相は闇の中かもしれない。
そういう細かい点に目を瞑って楽しめるものだけがこの作品を楽しめるだろう。私はそう思っても楽しめたが。
◇総評
長々書いたが、私の総評としては『主人公に感情移入なんかせずに見ると楽しめる作品』である。
それは作品としてどうなのとは思うが、次に何が起きて主人公が他の人たちとどう解決するかを楽しむべき作品であり、「主人公が全部解決してくれるというのがエンタメ作品!」という昭和レトロな人間には正直見ててキツいと思われる。
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