綴った内容には本作品に限らないネタバレが含まれるので嫌な人は各々の判断で読むかどうかを検討してください。
ちなみに以下の内容は個人的な感想であり絶対的な設定とは異なるところがあるとは思うので、まずはその点をご容赦ください。
- まず、本作の時間軸は本編終了直後と推察される。
なので令ジェネで一同は記憶が戻っていたが、本作では再び記憶がない状態からのスタートとなる。
ジオウは外伝をやる度に記憶戻しから始めるのかと作品を重ねる度にげんなりするが、ヘイセイなので仕方ない。
前半はレギュラーキャラの現状が述べられており、主にゲイツとオーラの青春物語が繰り広げられる。……のだが、オーラはほぼほぼ『けいおん!』のお財布こと紬ちゃんみたいなポジションなので実質ゲイツのみである。
だが本編では終始ツンケンしていたオーラだが、本作では曲りなりにも生き生きした場面が多く描かれているので、彼女が好きな人は笑顔になれることだろう。
とある理由によりゲイツが入院した先で出会った
ゲストの方々は劇中で原作でのキラーフレーズは一通り言ってくれるのだが、伊達さんだけはすでに医者というポジションに落ち着いているためか、「さて、稼ぎますか」というワードは出さなかった。今の渋い感じで言ってほしかったという気持ちが無いわけではない。
- 白ウォズの介入。
本作の世界線において、後に起きる未来は本編の『最低最悪の魔王が君臨している世界線』ではなく、『最高最善の魔王が君臨している世界線』となっているようだ。
なのでどうにせよ『白ウォズによってゲイツが救世主になった世界線』は起きないということになる。
また、本編では白ウォズは消滅していたが、歴史改変が発生したのなら白ウォズはまた現れる可能性は十分に考えられる。しかし、本作では本来完全に消滅していたということになっていたらしい。
本作で再登場するのだが、本編で綺麗に退場したものの本作で汚れ役のような立ち回りをするため余計なことをしてくれたという印象を少なからず感じる。
しかしながら元古着屋の店員とは思えない怪演に少し度肝を抜かれた私だよ。退場シーンも。
- 白ウォズの本。
海東が奪っていった白ウォズの便利アイテムが本作では再登場する。完全に忘れられていたと思われていただけにこれは予想外であった。
その本あったらもっと簡単に本編で門矢士を助けられたんじゃないかというのは邪推。
- ジオウとツクヨミ
「誰かを守るために戦うゲイツ」の横で流れで変身するソウゴとツクヨミ。しかも記憶がない状態だったにも関わらず忠実に変身ポーズを取った上に敵をなんなく粉砕していく2人。ゲイツの守るという目的が若干ブレるのでは?
細かいところだが、ツクヨミがウォズに後を任せた直後にウォズが敵を瞬殺するのはわざわざ「任せた」と言うシーンは必要だったのか疑問に思う。
【総評】
ジオウロスによって平成を失った人たちが再び平成を体に注入できる特効薬。つまり、この映画はまさに救世主に相応しい。気になる点は多いが、60分という尺とテンポを鑑みてもダレるところはなく、頭が平成な我々にはすんなり内容を理解できるように構成されているため私は楽しく観ることができた。
そして、平成はまだまだ終わりそうにはありませんね。
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