2020年2月8日土曜日

【遊戯王OCG】列車デッキはどう組むべきか ~【純構築】重視~


先日の記事にて触れたように、遊戯王の【列車】は組み方によって様々なデッキと混成することができますが、基本的に【列車】ってどのカードを使ってどう組むべきか。
この記事では【純構築】をメインに自分なりにここにまとめておこうと思います。

独特な観点もあるかもしれないのでハイパー指摘マンされるかもしれませんがご了承。



  1. 列車概要
  2. 列車デッキの紹介
  3. それぞれ相性のいいカード

1.列車概要


まず「【列車】ってそもそも何」という方々も多少ながらいらっしゃるかと思います。
元々は『遊戯王ZEXAL』で登場した世界一可愛いメインヒロイン『神月アンナ』が使用した機械族・地属性・レベル/ランク10のモンスターカードがベースになっています。
遊戯王アニメの世界でレベル/ランク10のモンスターを多く扱うデュエリストは彼女くらいしかいません(一応同作にランク10を切り札とするデュエリストとして奥平風也や羽原夫妻も存在する)
メインデッキに入るレベル10列車は攻撃力は高いですが、デメリットがあったりして単体では扱いづらいですが、反面レベル10でありながらフィールドに複数出しやすいという特徴を持ちます。




《爆走特急ロケット・アロー》(地)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ATK 5000/DEF   0
【機械族/効果】
*このカードは通常召喚できない。
*自分フィールド上にカードが存在しない場合のみ特殊召喚できる。
*このカードを特殊召喚するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
*このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に手札を全て墓地へ送る。またはこのカードを破壊する。
①:このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できず、カードをセットする事もできない。



《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》(地)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ATK 3000/DEF 3000
【機械族/効果】
*このカードはデッキから特殊召喚できない。
①:このカードはリリースなしで召喚できる。
②:このカードの①の方法で召喚したこのカードの元々の攻撃力は0になる。


メインモンスターはこのように一長一短あるカードが多いですが、エクシーズモンスターはレベル10を揃えることができるデッキであればどのデッキにも入れることができる強力なカードが多いのも特徴です。基本的にランク10エクシーズモンスターを出すことを【列車】デッキでは目指して行きます。



《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》(地)
★★★★★★★★★★
ATK 3000/DEF 3000
【機械族/エクシーズ/効果】
レベル10モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手に2000ダメージを与える。


それではここから純構築で扱うデッキタイプを紹介していきます。

2.列車デッキの紹介

まずは私のデッキですが何も例がないよりかはマシだと思うので載せておきます。古い構築なのでなんの足しになるかはわかりませんが。

戦術としては、レベル10モンスターを並べてランク10エクシーズ召喚を行い、ビートダウンを行うのが基本スタイルとなります。

【純構築】ではこのスタイルをベースにして後攻1ターンキルを狙う【ワンキル型】相手の動きを妨害することも視野に入れた【スキドレ型】かのどちらかになるかと思います。上記の構築は後者の方になりますね。
両者はどう違うのかと、前者は後攻の2ターン目でゲームエンドにまで持っていくことを目的とし、後者は先攻1ターン目で《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》を立て、罠カードで牽制して勝機を伺うのを目的としています。
それぞれの長所と短所としては以下の通りです。

【ワンキル型】
  • 長所:シンプルで扱いやすい
  • 短所:相手の先攻制圧に弱い,長期戦に不利
【スキドレ型】
  • 長所:相手の展開効果を持つモンスターの動きを制限しやすい,短期から長期と幅広く展開できる。
  • 短所:後攻で捲られるとジリ貧に陥りやすい,より高い攻撃力を持つ相手に弱い


どちらを使用するかはプレイヤー次第ですし、この2種類にこだわる必要はありません。
と、ここまでデッキの型を紹介したところでそれぞれで使用するカードを紹介します。


<レベル10列車モンスター>


《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》
3枚積みを推奨しますが、他に優先させたいカードがある場合は2枚でも問題ありません。


《重機貨列車デリックレーン》
エクシーズ素材として取り除かれた場合に相手フィールドのカード1枚を破壊する効果を持ちます。3枚積みを推奨します。


《弾丸特急バレット・ライナー》
墓地へ送られたターンのエンドフェイズに墓地から別の列車を手札に加える効果を持ちます。機械族・地属性モンスターしか自分フィールドにいない状態でないと自身の効果で特殊召喚できないので、【ワンキル型】で《ペンテスタッグ》などを併用する場合は注意が必要ですが、3枚積みを推奨します。



<レベル4列車モンスター>


《爆走軌道フライング・ペガサス》
《緊急ダイヤ》と《転回操車》を使用することでこのカードとこのカードの効果で墓地のモンスターを蘇生させ、《緊急ダイヤ》で出したレベル4のモンスターを対象にレベル統一効果を使用することでランク10エクシーズモンスター2体を並べることができます。3枚積み推奨です。


《無頼特急バトレイン》
墓地へ送られたターンのエンドフェイズにデッキからレベル10の列車をサーチすることができます。
戦闘で使うよりかは《緊急ダイヤ》でリクルートしてリンク素材にしたり、《転回操車》の②の効果で墓地へ送るといったサーチ効果を目的として使うカードであり、《爆走軌道フライング・ペガサス》の代わりという側面が強いです。なので投入枚数としては多くて2枚でも問題ありません。



<エクシーズモンスター>


《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》
フリーチェーンでモンスター1体をそのターン他のカード効果を受けなくする効果を持ちます。これは自分のモンスターだけでなく相手モンスターに対しても使用できるので相手の手札に《オネスト》や《BF-月影のカルート》が見えている場合、戦闘する相手にあらかじめ使用することで安全に戦闘で処理することもできます。
特に理由がなければ3枚推奨です。


《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》
名称1ターンに1度の制約がないため連続で出すことで何度も2000ダメージを与えることができるのが特徴。スペリオル・ドーラと違い強固な耐性を持たないため次に紹介するリーベを通せる盤面で出すことをおすすめします。
特に理由がなければ3枚推奨ですが、《強欲で金満な壺》を採用しない場合は2枚でも問題ありません。


《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》
ランク10機械族エクシーズモンスターの上に重ねることでエクシーズ召喚できるランク11エクシーズモンスターです。
永続的な攻守2000アップ効果を持ち、素材の数+1だけモンスターに攻撃できるので、大体のモンスターを戦闘破壊することができます。
《転回操車》の①の効果と相性が悪いのと、破壊などへの耐性が全く無いので、確実に決められる時や決めれば勝てる時にのみ出すと良いでしょう。
特に理由がなければ3枚推奨ですが、他に優先したいカードがあれば2枚でも問題ありません。ただし、【ワンキル型】で《強欲で金満な壺》を採用する場合は3枚必須です。


《超巨大空中宮殿ガンガリディア》
機械族・地属性ではなく機械族・風属性のランク10エクシーズモンスターです。
攻撃を放棄する代わりに相手フィールドのカード1枚を破壊し、1000ダメージを与えることができます。デリックレーンと合わせることで2枚のカードを除去しつつ、ジャガーノート・リーベにランクアップすることができるので、より攻撃を通しやすくなります。
《強欲で金満な壺》を入れる場合は3枚必須ですが、そうでない場合は1枚ないしは2枚でも問題ありません。



リンクモンスター


《機関重連アンガー・ナックル》
主に【スキドレ型】で使用するモンスターです。
かつてのマスタールールではリンク先を確保することでエクシーズモンスターを複数並べる役割がありましたが、マスタールール改ではメインモンスターゾーンに再び直接エクシーズ召喚することができるようになるのでその役割は終わりを告げました。
ですが、相手ターンにもレベル10モンスターを出せる効果を利用し、《転回操車》の①の効果に繋げたり、カード1枚をコストに自己再生できる効果を使うことで《スキルドレイン》を自ら外すといった動きに利用することができます。



《魔法カード》


《転回操車》《テラ・フォーミング》
【列車】を展開する上で要となるフィールド魔法です。《緊急ダイヤ》や《機関重連アンガー・ナックル》などと合わせることでフライング・ペガサスやバトレインをデッキからリクルートする①の効果、手札1枚を墓地へ送ることでレベル10の列車をデッキからサーチする②の効果がありますが、1ターンに使用できるのはどちらか1つのみとなるので、手札と相談してどちらを使うかを検討しましょう。
どちらにせよ《灰流うらら》や《幽鬼うさぎ》に弱いため《墓穴の指名者》も併せて使うと良いでしょう。3枚積み推奨です。


《緊急ダイヤ》
発動するターン機械族でしか攻撃できなくなりますが、デッキから2種類の列車をリクルートする効果を持ちます。相手フィールドにモンスターが必要な関係上先攻では原則使えませんが、デッキから2体出すことができるというのは【列車】にとっては重要なカードとなります。3枚積み必須です。
仮に相手よりモンスターが多くなっても、エクシーズ召喚やアンガー・ナックルの効果で数を調整すれば良いので発動機会は多いです。


《リミッター解除》
発動時に自分の機械族の攻撃力が倍になる速攻魔法です。
機械族デッキではどのデッキにも入れることができますが、打点を重視する【列車】では特に重宝します。【スキドレ型】では効果を無効にしたレベル10列車モンスターに対して使い、攻撃力5000、6000の複数体で攻撃し、メインフェイズ2にエクシーズモンスターの素材とすることで自壊デメリットを回避するということもできます。
【ワンキル型】では3枚積みを推奨しますが、【スキドレ型】で他に優先したいカードがある場合は2枚でも構いません。



《罠カード》


《レッド・リブート》
主に【ワンキル型】で使用する罠カードです。
ライフを半分払えば手札から発動でき、発動ターン相手は罠カードを発動できなくなるため、罠主体のデッキである【オルターガイスト】や【パーミッション】に対して安全に攻撃を通すことが可能になります。後攻2ターン目に手札に欲しいカードであるので、3枚積みを推奨します。
(現在のリミットでは2枚)


《スキルドレイン》
主に【スキドレ型】で使用する罠カードです。
フィールドのモンスター効果が無効になるため、レベル10列車モンスターの効果を無効にして打点を確保しつつ、相手の動きを制限することができるようになります。3枚積みを推奨しますが、多すぎると感じる方は2枚でも問題ありません。
不要になった時はアンガー・ナックルの②の効果で処理をすることもできます。




3.それぞれ相性のいいカード


一通り【ワンキル型】と【スキドレ型】の純構築【列車】で必要なカードを紹介したところで、さらにそのデッキと相性が良いカードも加えて紹介いたします。

  • 【ワンキル型】


《超次元ロボ ギャラクシー・デストロイヤー》
チェーン制限をしつつ相手の魔法・罠カードを破壊することができ、そこからジャガーノート・リーベに繋げて安全に攻撃を通すことができるようになります。
ただし、素材が3体必要なことと、このカードが通るのならば普通に2体使用して超弩級砲塔列車を出してからジャガーノート・リーベに繋げることができる時の方が多いのがネックです。


《重装甲列車アイアン・ヴォルフ》
モンスター1体でしか攻撃できなくなる代わりに、強固なモンスターがいても直接攻撃ができるようになり、直接攻撃でライフが削りきれる時に使用する選択肢となります。
ただし、【列車】は【ランク4】特化のデッキと比べてランク4エクシーズモンスター自体は出すことが難しいです。出したい時に出せない場面も多いので蘇生札を多くしてフライング・ペガサスやバトレインで出すようにすると良いでしょう。
前述の《緊急ダイヤ》と《転回操車》を使用して効果の使用できるフライング・ペガサスを含む4体のモンスターを用意できれば他のエクシーズモンスターを揃えつつこのカードも使用できます。しかし、この時《転回操車》の①の効果を使うと戦闘ダメージを与えられなくなるので、②の効果で墓地にレベル10モンスターを用意してからフライング・ペガサスを呼ぶことで4体揃えることもできます。


《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》
《サイバー・ドラゴン》が必要になりますが、相手のEXモンスターゾーンにいるモンスターを処理しつつランク10エクシーズモンスターの素材にすることができます。
新ルールではリンクモンスター以外はEXモンスターゾーンを使用せずとも展開できるため、以前よりかは使用できる機会は減るかもしれませんが、多少なりとも相手の布陣を崩すことに貢献できるでしょう。


《ライトニング・ストーム》/《ハーピィの羽根帚》
後攻2ターン目で相手の布陣を殲滅できるカードです。
特に《ライトニング・ストーム》はモンスターか魔法・罠かどちらかを選ぶことができるので、相手の布陣を見てからどちらを使用するかを選択できる点で便利なカードです。


《コンセントレイト》
4枚目以降の《リミッター解除》として使用することができ、他のモンスターが攻撃できなくなる代わりに対象モンスターの攻撃力を守備力分アップするカードです。
ジャガーノート・リーベに使用することで自身の効果と合わせて攻撃力が10000となります。先述のカードと違い自壊デメリットがないので相手ターンに使用してコンバットトリックを行ってもモンスターを維持することができます。


《ミニマム・ガッツ》
《緊急ダイヤ》+レベル10モンスターを用意できる場面で使用することで、《緊急ダイヤ》で出したレベル4モンスターをコストに相手の攻撃力2000以上のモンスターを対象にし、ジャガーノート・リーベの効果を使用して戦闘破壊できれば容易に1ターンキルをすることができます。

  • 【スキドレ型】


《除雪機関車ハッスル・ラッセル》
比較的バックが多くなるデッキなので発動機会は多く、《スキルドレイン》を外しつつ、相手ターンに《転回操車》を使用してフライング・ペガサスをリクルートし、釣り上げ効果まで繋げて次のターン攻勢に転じることができるようになります。
ただし、《スキルドレイン》が外れることで相手が動き出すことも考えられるため、タイミングを見極める必要があります。


《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》
《転回操車》や《スキルドレイン》を維持することで容易に特殊召喚できるレベル10モンスターです。
攻撃力は4000と申し分なく、《リミッター解除》にも対応しているため《スキルドレイン》下ならば一斉攻撃に加わることが可能。
ただし、《強欲で金満な壺》と相性は良くなく、エクストラデッキを圧迫する。
また上記のカードを維持できなければ自壊してしまうので、どちらかが手札にないと使えないため複数採用すると手札事故の危険を孕みます。

《冥王結界波》
使用ターンダメージを与えられなくなりますが、後攻になってしまった場合、相手のモンスターによる制圧を崩して展開+制圧を目指すことができる。また《転回操車》の①の効果による戦闘ダメージ0のデメリットが適用されるターンならばこのカードのデメリットも然程気にならなくなるでしょう。


《王宮の勅命》
魔法カードを扱わないデッキはほぼないため、《スキルドレイン》と併用することで相手にほぼ何もさせない盤面を築くことができます。残りライフの兼ね合いや不要になった場合はアンガー・ナックルの②の効果で外すこともできるので覚えておいて損はないでしょう。
ただし、適用中に《転回操車》や《緊急ダイヤ》の効果も無効になるためそれらをうっかり使用しないようにしましょう。


《掃射特攻》
《スキルドレイン》下で効果が無効になってしまったエクシーズモンスターでも素材を使用することで相手の布陣を破壊することができるようになります。
単体で扱うことができないカードであり、無理して採用する必要はありませんが、除去札が乏しくなる【スキドレ型】では使う場面の多くなるカードでしょう。


《御前試合》/《群雄割拠》
【リリクラドラグーン】や【閃刀姫】、【空牙団】といった属性や種族にばらつきのあるデッキに対してモンスターを制限する効果を持つカードです。
こちらは機械族・地属性がほとんどとなるためこのカードによる影響をさほど受けません。
ただし、【オルフェゴール】など統一されたデッキでは効力が薄く、また《宵星の騎士ギルス》でトークンを出された場合、それを処理できなければこのカードは腐ってしまうので注意が必要です。



ここまで純構築で使用できるカードを紹介してきました。
少しでも列車に興味のある方はこれらを参考にして自分と合ったデッキを作ってみてください。

次:混成重視(https://knockinawedge.blogspot.com/2020/02/ocg_8.html


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